最近、デザインへの考え方のコツがわかり、仕事が面白くなりました。
ホームページや印刷物のデザインは、イラストレーターを使用していますが、もう30年近く同じツールを使っています。難しいテクニックが必要な場合は、ネットで調べて使いますが、基本的にはお絵描き道具として利用しています。簡単に言うと、イラストレーターの新規画面はスケッチブックの紙です。
ここでは切り絵を貼る台紙のような考え方で、いろんな実験をしながら、デザインの可能性を探ります。こんなイメージの写真が合うのか?ロゴの大きさは?タイトルは長すぎないか?インパクトがあるかなどを検討します。
まず、新しいデザインの依頼があった場合は、取りかかる前にネットでいろんな調査をし、イメージを頭に入れるための熟成期間をなるべく確保します。
次に、コンセプト、ターゲット、目的をノートに書きます。この作業がデザインをする上で最も大切で、方向性がずれないようにします。
また、デザインを進める上で以下の点に注意します
・インパクトがあるか。感動する美しさがあるか。アート的で興味を引くか。驚きがないと最後まで見てくれないし、読んでくれません。
・コンセプトにマッチしたシンプルな素材を用意できるか。素材とは写真やイラストのことで、テーマの真髄に合った高品質な素材を準備します。
・基本配色を決めていきます。企業カラー、素材カラーなどから、基本配色を3色程度選定し、強弱や調和、強調などを考慮して決めていきます。
以上のように、スケッチブックの紙面に切り貼りするような感覚で、素材を大きくしたり、小さくしたり、位置を変えたり、配色を微調整したりすることで、集中力が高まり、時間があっという間に進みます。
迷うところは一度保留して後で調整する。そうすることで部分にこだわらず、全体的な意味合いで変化を与えられます。
一応完成しても、時間をおいて見てみることが必要だと考えます。時間が経つことで、冷静に見ることができ、最終的な仕上げができます。
大体以上が私のやり方です。忘れないようにここに記しておきます。