奥が深すぎる百人一首

6月7日〜22日まで、福井県あわら市が登場する『ちはやふる』という人気マンガのイベント「ちはやふるweek」だそうです。
てっきり舞台があわら市なのかと思ったら、登場人物の出身があわら市ということらしいですね。
さすが福井、食い付きがいい。

マンガやアニメから遠ざかって久しい(しかし遠ざかる時期は世間一般より明らかに遅かった)私は全然知らなかったのですが
百人一首が題材だそうですね。
そういえば、小学生の頃は毎年カルタ大会があり、それに向けた練習の時間まであったので(授業時間つぶして)
カルタ大会県2位だったらしい祖母の指南の下、100首全部覚えたっけ。懐かしいです。
当然、県どころか学校単位でも20位にすら入れないほどの素晴らしい腕前でした。
そして今は確実に20首も覚えていないことでしょう。

そんな、相変わらず自慢できる部分が何もないNではありますが
当時の記憶に思いを馳せるだけでも、何だか笑顔になれます。

千早振る 神代も聞かず龍田川 唐紅に 水くくるとは

綺麗な歌だと思います。
そういえば、いつかのNHK番組「歴史ヒストリア」で在原業平を紹介していたのですが
百人一首の作者として記憶はしていたけどどの歌だっけ……と一晩悩み抜いて、とうとう思い出せなかったのですが
この歌でした。

他にも印象に残っている歌はあります。
例えば

ひさかたの 光のどけき 春の日に 静心(しづごころ)なく 花の散るらむ

日の光がこんなにのどかなのに、何故桜の花は落ち着かずに散り急ぐのだろうか
という、綺麗だけど切ない響きのある歌です。

君がため 春の野に出て 若菜摘む わが衣手に 雪は降りつつ

あなたのために春の野原で若菜を摘んでいる私の袖に、雪がしきりに降りかかっています
私もこんな王子様が欲しいです。

夜をこめて 鳥のそらねは はかるとも よにあふ坂の 関はゆるさじ

まだ夜が深いのに、鶏の鳴き声を真似て騙そうとしても、函谷関ならばともかく、逢坂の関は決して通ることを許さないでしょう
私だったらこんな言い訳をしてデートを早く切り上げようとする男は蹴り倒す。

と思っていたら、違う解釈もあるようですね。
逢坂の関=作者の心の扉、みたいな。来ても逢ってなんかあげないわよ?みたいな。
言ってみたい台詞だ……!

そもそも枕草子で、これは別の事情で早く帰らざるを得なかった男との間の言葉遊びだと語られていたようです。

和歌は特に、1つの言葉に2つ以上の意味を含ませることが多いので
後世になればなるほど、議論やNのような勘違いも増えてくるのですね。

日本語ってよく考えると怖いかも。

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百人一首 / chidorian

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